YAMAHA SR500(Vol.25)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

YAMAHA SR500(1978)

現在まで連綿と続くビッグシングルの歴史は、意外にもある1台のオリジナルバイクから始まった

 その誕生は1977年、オートバイ雑誌「モトライダー」がヤマハのニューモデルとして掲載した架空のバイク 「XT・S500 ロードボンバー (Road Bomber)」に端を発している。

 架空というのも、そのバイクは雑誌のエイプリルフール企画として開発されたまったくのオリジナルだったのだ。モトライダー誌編集長がシマ R&D代表の島英彦氏にフレームの設計を依頼し、ヤマハのオフロードバイクXT500のエンジンを搭載、ロードスポーツバイクとして仕上げたこのバイクを、あたかもメーカーのニューモデルとして発表した。

ところがこの記事の反響は予想外に大きく、その完成度の高さから、 架空の新車とは思わなかった読者からの注文が殺到してしまったのだ。 そしてその翌年、ユーザの願いを具現化させるべくヤマハが誕生させたのが、今なお多くのファンに愛され続ける名車 SR500である。

このSR誕生の物語は、ユーザーの声がニューモデルを生み出した類まれな出来事として、日本のオートバイ史に刻まれることとなった。 そのスタイルはストリートシングルという一つのトレンドを築き、少しずつ進化を重ねながら、今も脈々と受け継がれている。

全長:2,105mm

全幅:845mm

軸距:1,410mm

乾燥重量:158kg

エンジン形式:空冷4サイクル SOHC/2バルブ 単気筒

ボア・ストローク:87mm×84mm

排気量:499cc

圧縮比:8.3

最高出力:32ps/6,500rpm

最大トルク:3.7kg-m/5,500rpm

レッドバロン