YAMAHA RZV500R(Vol.36)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

YAMAHA RZV5OOR

70年代後半に終焉を迎えつつあった2ストロークスポーツ市場に RZ250を送り込み、大ヒットを記録。後のレーサーレプリカブームに繋がる新時代を切り拓いたヤマハが、2ストロークスポーツのフラッグシップとして83年に発表したモデル。

ケニー・ロバーツを擁し、世界GP500ccクラス3連覇を果たしたファクトリーマシン・YZR500のレプリカとして開発がスタート。エンジンには、当時の最新型レーサー・OW61と同じく、250cc並列2気筒エンジンを前後に並べたような、2軸クランクの水冷2ストロークV型4気筒を採用。前後シリンダーで異なる吸入方式(ビストンリードバルブとクランクケースリードバルブ)、複雑なチャンバーレイアウトながら、徹底した軽量・コンパクト化が図られている。最高出力は、国内自主規制値の64PSだが、ヤマハ初のアルミフレーム採用によって、レーサーをも凌ぐパワーウェイトレシオを誇った。

さらに、マスの集中化と低重心化を狙って、エンジン下部にリンク式モノクロスサスペンションを水平に配置。前後にベンチレーテッドタイプのブレーキディスクを採用するなど、豪華な足回りがおごられている。

「レーサーレプリカという言葉は、こんなマシンに使って欲しい。」

当時のカタログに使用されたキャッチコピーだが、まさに“2ストロークのヤマハ”を象徴するレーサーレプリカ、それがRZV500Rである。

全長:2,085mm

全幅:685mm

軸距:1,375mm

乾燥重量:173kg

エンジン形式:水冷2ストローク/ピストン/クランクケースリードバルブ/V型4気筒

全高:1,145mm

ボア・ストローク:56.4mm×50mm

排気量:499cc

圧縮比:6.6:1

最高出力:64PS/8,500rpm

最大トルク:5.7kgf-m/7,500rpm

レッドバロン