SUZUKI GT380(Vol.37)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

SUZUKI GT380

60年代に2ストロークで世界GPを制し、それらで培った最先端技術によって2ストロークメーカーとして躍進していたスズキが、71年12月に発表したミドルスポーツ。

クラスオーバーの大柄な車体に空冷2ストローク3気筒371ccエンジンを搭載し、3気筒ながら左右対称の4本出しマフラーを採用するなど、 旗艦モデル・GT750と同様の重厚なイメージが与えられた。また熱の溜まりやすいシリンダーヘッドを冷却するために採用されたラムエアシステムが同モデルの特徴的なデザインとなっている。

性能面では、リッターあたり100馬力を超える最高出力を誇っていたが、 限界性能を追求していた当時のライバル車とは異なり、ツーリングにも適した耐久性や安定感を重視。後に自動二輪(中型限定)免許制度が開始されると教習車に導入される程、扱いやすい特性を誇った。さらに熟成化が図られた分離給油システム・CCISによって、2ストローク車特有のエキゾーストから掃き出される白煙を大幅に低減。

燃費、オイル消費、排気煙、焼き付きといった2ストロークエンジンのマイナス要素を排除した上質な乗り味や堂々としたスタイルは、GTの名に恥じないグランドツーリングモデルとして多くのライダーに支持され、昔も今も「サンバチ」の愛称で親しまれている。

全長:2,090mm

全幅:815mm

軸距:1,380mm

装備重量:183kg

エンジン形式:空冷2ストローク/ピストンバルブ/並列3気筒

全高:1,125mm

ボア・ストローク:54.0mm×54.0mm

排気:371cc

圧縮比:7.2:1

最高出力:38PS/7,500rpm

最大トルク: 3.8kgf-m/6,500rpm

レッドバロン