Kawasaki Z1000MKⅡ(Vol.32)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

Kawasaki Z1000 MK.Ⅱ

Z1直系の優れたエンジンをベースに各部を熟成させ、その後のZシリーズのスタイリングに大きな影響を与えたモデル。

2の歴史は、72年に発売されたZ1から始まる。当時としてはハイメカニズムの DOHCを採用し、排気量は900cc。その後、2900、Z1000、このZ1000MkⅡ シリーズへと進化していった。

Z1000MkⅡは前モデルであるZ1000と同じく、Z1直系のエンジンをベースに 1,01500の排気量を与えられて登場した。内容も大きく改良され、以前のポイント点火から、安定した点火が可能でメンテナンスが容易な、トランジスタイグニッションシステムを採用することで信頼性を高めた。最高出力はZ1000より10馬力をアップした93馬力、最大トルクも8.4kg-mから9.1kg-mへ引き上げられた。また、外装はこれまでの曲線的なイメージから、北米マーケットを意識したシャープなラインの “角”スタイルとなった。これは同年に発売されたZ1Rのカフェレーサースタイルを映したもので、その後のZシリーズのスタイリングに大きな影響を与えることとなった。高速走行を想定した車体やキャストホイールによって、どっしりとした重厚感のある乗り味に仕上がっている。Z1000MkⅡのバリエーションとして、シャフトドライブが特徴的なZ1000STや、量産型初のフューエルインジェクションを搭載したZ1000Hがリリースされるなど、Z1000MkⅡの短い生涯の中でトライされたメカニズムは後のZ1000スペクター、Z1100GPなどに受け継がれていく。Z1同様、 現在でも人気のモデルである。

全長:2,180mm

全幅:900mm

軸距:1,180mm

乾燥重量:245kg

エンジン形式:空冷4ストローク/DOHC 2バルブ/並列4気筒

ポア・ストローク:70mm×66mm

排気量:1,015cc

圧縮比:8.7:1

最高出力:93ps/8,000rpm

最大トルク:9.1kg-m/6,500rpm

レッドバロン