HONDA CB1100R(Vol.35)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

Honda CB1100R

70年代後半“無敵艦隊”と呼ばれ、耐久レースシーンを席巻したホンダだったが、市販車をベースとした排気量制限のないプロダクションレースでは、他社の1,100cc勢に対し、CB900Fで苦戦を強いられていた。それらの状況を打開すべく、急連開発されたマシンが CB1100Rである。

エンジンはCB900Fをベースに1,062ccヘボアアップされ、鍛造ピストンをはじめ、RSC(現・HRCの前身)のレーシングパーツが組み込まれ、大幅な出力アップが図られた。また79年鈴鹿8耐を走ったワークスマシンを参考に設計されたフレームは、アンダーループを一体式(CB900Fは分解式)とし、生産性よりも剛性を優先。燃料タンクについても、アルミ製の261大容量タイプを専用するなど、すべてにおいて耐久レースでの使用を前提に設計が行なわれた。

僅かな開発期間でレースに送り込まれたCB1100Rだったが、 デビュー戦の「カストロール6時間耐久」で見事に勝利。その後の活躍に加え、限定生産 (1,050台生産)という稀少性から、販売開始とともにプレミアムがつくほど、大反響を呼んだ。そして、35年以上通った現在もホンダがレースの勝利にこだわって、生み出した究極の “ロードゴーイングレーサー”として、その人気は衰えることを知らない。

全長:2,215mm

全幅:770mm

軸距:1,490mm

乾燥重量:233kg

エンジン形式:空冷4ストローク/DOHC4バルブ/並列4気筒

全高:1,340mm

ボア・ストローク:70mm×69mm

排気量:1,062cc

圧縮比:10:1

最高出力:115ps/9,000rpm

最大トルク:10.0kg-m/7,500rpm

レッドバロン