DUCATI 900SS(Vol.30)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

DUCATI 900SS

「イモラレプリカ」の量産モデルである750SSに続き1975年に登場した、ドゥカティを代表するスポーツモデル。

1972年のイモラ200マイルレース。このときドゥカティは初めての“ビッグバイク、 750CCLツインで参戦し優勝を飾った。当時のレーサー、ポール・スマート氏の乗っていた車両をモチーフとした「イモラレプリカ」の量産モデルである750SSに続き1975年に発売されたのが、この900SSである。

70年代から現在までこだわり続けている「L型エンジン」は2気筒それぞれが爆発時に発生する振動をお互いに打消し合う合理性を持つ。単気筒並のスリムな外観で乾燥重量はわずか190kg。軽量であることと重心位置が高いことから鋭い切れ味の独特な操縦性を発揮する。また、ドゥカティの代名詞である強制開閉バルブ機構「デスモドロミック」を採用し高回転域で、よりパワーを稼ぐよう設計された。 スプリングを使用せず閉じ側も専用のロッカーアームを動かすためバルブ駆動をロスなく行うことが出来る。

走りに徹したシングルシート、低く構えたセパレートハンドル、大型ロケットカウルなど、それまでの市販車にはあまり見られないレーシーな装備が備えられ、ドゥカティの代名詞である“90度L型エンジン”デスモドロミック”を同社のトレードマークとして定着させた。

現在のオートバイにはあまり見られない緊張と緩和、人が乗ってはじめてデザインが完結するような美しさが今もなお人々を魅了し続けている。

全長:2,220mm

全幅:675mm

軸距:1,500mm

乾燥重量:190kg

エンジン形式:空冷4ストローク/デスモドロミック/2バルブOHC L型2気筒

ボア・ストローク:86mm×74.4mm

排気量:864cc

圧縮比:9.5:1

最高出力:73ps/7,000rpm

レッドバロン