Kawasaki マッハ750SS(Vol.38)

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写真(アングル別)

フィギュア付属の説明書

 レッドバロンバイク購入特典のフィギュアのうち最近のものでは、バイクの特徴や当時の社会情勢について記載された説明書が付属されている。面白いことが書かれているので掲載。

KAWASAKI 750-SS

「世界一の加速と最高速度」を実現するために開発された“500SS マッハⅢから2年。さらなる「世界最速」を求め、カワサキ初のナナハンにして、マッハシリーズのフラッグシップモデルとして登場したのが “750SS”である。

搭載される空冷2ストローク3気筒エンジンは、250A1、350A7そして 500SSと、カワサキが培ってきた2ストロークスポーツのノウハウが結集され、クラス最高となる74PSを発生。クラス最軽量の車体と合わせて、「最高速度203km/h、ゼロヨン12.0秒」という当時世界最高の性能を誇った。スタイリングについても、先行して発売された 350SSと同様、テールカウルを装備し、流麗なテールアップラインを惹きたてるグラフィックラインと相まってスポーティに進化。またフロントディスクブレーキやリア大径ドラムブレーキの採用、灯火類の大型化、 眩惑防止付メーター類の採用、操作系の集中化など、出力アップ・ 高性能化に合わせた安全面でのグレードアップが図られていた。

日本国内ではオイルショックの影響もあり、73年に販売が終了。北米や欧州についても、全世界的な排出ガス規制強化を受け、’75年モデルで生産終了。71年11月の登場から、わずか4年と短い生産期間ではあったが、車体型式である「H2」の名が、後に販売されるカワサキ究極のロードスポーツ”Ninja H2”に冠されるなど、世界中の多くのファンに「世界最速=H2」を印象付けた。

全長:2,080mm

全幅:850mm

軸距:1,410mm

乾燥重量:192kg

エンジン形式:空冷2ストローク/ピストンバルブ/並列3気筒

全高:1,145mm

ボア・ストローク:71mm×63m

排気量:748cc

圧縮比:7.0:1

最高出力:74PS/6,800rpm

最大トルク:7.9kgf-m/6,500rpm

レッドバロン